ワイルドディスカス生息エリア









乾季の初期の9月、



マナウスを中心としてブラジルのワイルドディスカスの猟期がスタートします。



今年は既にジュルア河産のグリーンが採集されていて、アマゾン河の上流、下流関係無く水引きの良いエリアから順にディスカスが採集されていきます。



この広大なアマゾンのあちこちにディスカスは生息していますが、その産地によってサイズや表現が全く異なります。



大きく分けてヘッケル、グリーン、ブルー、ブラウンの4種類に分かれていて一部の地域を除いて大きく生息域も異なります。



同じ種類でここまで表現が異なると、簡単に地域変異では済まされない奥の深さがあり、探求心をかられます。



ディスカスの生息するアマゾン流域は大きく分けて6つのエリアに分かれると考えますが、一部エリアの重なる所ではクロス物と呼ぶ魅力的な混血種も存在し、興味の尽きるところです。



この20年程で多くの新産地が紹介され細分化されましたが、それらは全て産地名で呼ばれいったい何がなんやら?と思っている方も多いはず。



そこでエリア毎のディスカス生息域の紹介を致します。







■エリア1 リアルヘッケル





エリア1はネグロ河水系、PH4.0~4.2 GH KHそれぞれ1を指す超軟水のブラックウオーターのエリア、支流と言えども想像を超えるスケールでアマゾン本流と合流する。



合流点の少し上流に大都市マナウスがあり、カージナルテトラをはじめあらゆる熱帯魚が集められてくる。



そのマナウスより少し上がった所に、あの映画アナコンダの撮影に使われたアリアウという場所がネグロヘッケルの採集地として有名であったが、現在では自然保護区となり禁漁となってしまった。



このネグロの本流で採集されたヘッケルはえんじ色のベースカラーに濃い藍色のラインを持ち、ブルーフェィスと呼ばれる頭部がブルーで埋め尽くされたものが良い、大型で18センチを超える個体も珍しくなく、迫力満点、ただ金目が多いのだけが難点だった。



また、ネグロ河に流れ込む最大の支流、リオブランコにもヘッケルが生息し、水質の違いによるものなのか少し緑がかったブルーを発色する個体が採集できた。



他ヘッケルの採集地として有名どころとしてリオアラカ、リオウニニ、などがありいずれも美しいブルーフェィスが採集される。











■BRANCO [ ブランコ ]



■NEGRO [ ネグロ ]



■UNINI [ ウニニ ]










■エリア2 リアルグリーン





アマゾン河上流域となるこのエリア、



まずは最上流ペルー側、熱帯魚の集荷地イキトスに面して本流に流れ込むリオナナイ、肌理の細かい上質のロイヤルグリーンの産地として有名です。



ぺルビアングリーンとして入荷してくるのは大抵この河のものが多い、



そして大河プトマヨ、



ここも素晴らしいスポットのグリーンディスカスが採集されるが、残念ながら金目が多い。



この河は下流でブラジル領となりリオイサとしてアマゾン本流に流れ込む。



最後に幻のナポ河のグリーン、ペルーに出向いた年にだけ少数入荷したが、元々イリーガル、その後の入荷は無い。



この3つの河がペルーを代表する有名産地だ。



次にブラジル側、多くの支流やラーゴ(湖)が点在しエリアとしては広大だ。



まずはテフェ、ここを外せばロイヤルグリーンについて語れないほど魅力的なディスカスが生息する。



この何年かは水引きが悪く不漁続き、ストレスが堪る。



そして大河ジャプラ、



20年ほど前のマナウスではこの産地が主であった。



やや大きめのはっきりしたスポットを持つ個体が多い。



次にジュルア、



複雑にチャンネルが入り組む大河でありそのエリアによっては表現が異なる、テフェを地味にした様な個体が多く脇役の雰囲気ではあったが、10数年前に手掛けたミネルアジンホのロイヤルグリーンを見た瞬間からテフェと東西を競い合うエリアに変わった。



上品なエメラルドグリーンに輝く上に細かいスポットが全身に散りばめられたロイヤルは鳥肌もの、



最後にジュタイとイサ、



双方ややオレンジがかったベースを持つ個体が多く、やや大粒のスポットを持つ個体が多い。

















■TEFE [ テフェ ]



■NANAI [ ナナイ ]



■PUTUMAYO [ プトマヨ ]



■NAPO [ ナポ ]



■JURUA [ ジュルア ]



■JAPURA [ ジャプラ ]



■JUTAI [ ジュタイ ]



■ICA [ イサ ]












■エリア3 リアルブルー





エリアとして最も小さいリアルブルーエリア、



超有名なマナカプルに代表される魅力的な昔ながらの?ロイヤルブルーが採集される。



ただこのマナカプル、



広大な漁場ラーゴマナカプル、マナウスから近く漁師も多く、



乱獲?が祟ってこの10年近くまともなロイヤルブルーを見ていない。



幻になったかも?マナカプルに変わって注目されたのがリオプルスで、美しいレモンイエローベースにやや細めのストレートラインは多くのファンを虜にした。



ところがそのプルスに流れ込む支流のリオジャリにあるラーゴで採集されるロイヤルブルーはまるで別物、より青が強く太目のラインが走る。



アマゾン本流を挟んで対岸にも魅力的なブルーが採集されるエリア(アナマ、アノリ、コダジャスなど)もあるがここはミックスエリア1になる。













■MANACAPURU [ マナカプル ]



■PURUS [ プルス ]



■JARI [ ジャリ ]















■エリア4 ブルー&ヘッケルA





このエリアの花形、当然ヤムンダですよね?



あのカラー、あのシェイプ、あのサイズと3拍子揃ってそれまでのブルーの常識を覆しました。



もうこれはニューブルーとして扱うしかありませんでした。



そしてヤムンダ上流域で採集されたこれもニューヘッケルと言うしかないブルームーンとブリリアント、



これ程業界を騒がせた産地は未だかって無いのではないでしょうか、



そしてここ最近になって採集したヤムンダ近くのラーゴマラカナ、



ヤムンダよりやや上品と表現しようか、肌理の細かいロイヤルと真っ赤なソリッドが生息しています。



このエリア有名産地が多く、ジャタプ(2シーズン前に強烈なロイヤルで騒がれた)、



テラサンタ、オリキシミーナ(赤みの強い素晴らしいロイヤルの宝庫)



そうそう忘れてはならないワトゥマもありました。



ロイヤルブルーの宝庫ラーゴタンバッキーの初入荷や、



今は幻となりつつあるリアルネグロのブルーフェィスを思い起こさせるワトゥマブルーフェィスヘッケルの久しぶりの入荷など、前シーズン随分楽しませてくれました。



このエリア4、多くのスターが見つかりました。















■NHAMUNDA UPPER [ ヤムンダ アッパー ]



■NHAMUNDA LOWER [ ヤムンダ ロアー ]



■MARACANA [ マラカナ ]



■JATAPU [ ジャタプ ]



■TERRASANTA [ テラサンタ ]



■ORIXIMINA [ オリキシミーナ ]



■TAMBAQUI [ タンバッキー ]



■UATUMA UPPER [ ワトゥマ アッパー ]













■エリア5 ブルー&ヘッケルB





人為的に造られたウラリアチャンネルが絡む魅力のエリアです。



大河マデラ河の下流に位置するノーバオリンダからマウエスにかけてのチャンネルに絡 んだ産地で素晴らしいディスカスが採集されます。



ノーバオリンダに近いカヌマ、アバキシ、マリマリはパイナップルと呼ばれる美しいイエローをベースに持つヘッケルが採集されます。



またこの3河川には素晴らしく細いストレートラインを持つロイヤルブルーやヘッケルとブルーのクロス物が生息しています。



そこからチャンネルを下ると、3シーズン前に初入荷し赤の常識を覆したパラコニがあります。



ここ数年でここまでの道路事情が良くなり幻が現実となった思い出深いエリアです。



18センチ以上が当たり前の迫力のサイズ、それにブラッドレッドと呼ぶ血の滴る様な赤を発色するのですから驚きですよね、



メリハリのある強いラインを持つロイヤルも生息しています。



そして最後がマウエス、ここもパラコニ同様ソリッドとロイヤルが生息しています。













■ABACAXIS [ アバキシ ]



■MARIMARI [ マリマリ ]



■CANUMA [ カヌマ ]



■ PARACONI [ パラコニ ロイヤル ]



■PARACONI [ パラコニ ブラッドレッド ]



■MAUES [ マウエス ]












■エリア6 アレンカー&ブラウン





アマゾン河最下流のディスカス生息域であるエリア6、



ここはベレンに集荷されるトカンチンス河上流のダム、



ツクルイレッドブラウン、



オレンジ色のソリッドベースにブルーに縁どられるブラックアーチがシンプルで美しい、



そしてその下流域のカメタあたりで採集されるブラウン、



グレーベースの個体が多く、お世辞にも美しいとは言えないが、



あの伝説のカメタブルーダイアモンドが採集された。



この2か所のブラウンが主であったが、タパジョス河に隣接するサンタレンから入荷するより赤いディスカス、アレンカーに主役を奪われてしまった。



アマゾン本流を境に北岸と南岸に分けられている。



最初に産地名で入荷したのは北岸のパラカリで、その赤い肌理の細かなツルッとしたソリッドを見た時は鳥肌ものだった。



その後北岸から次々と新産地が入荷した。



代表的なものとしてバッハマンサ、クリペア、マイカ、クルアなどがある。



その後南岸を採集しだしたが、北岸のアレンカーとの違いに驚いた。



より大型でフォームもシャープでハイフォーム、どちらかと言えばより野生を感じる個体が多かった。



ラーゴグランジという巨大な湿地帯の中のイナヌ、カラナンザル、イテルビナ、などが有名である。





















■TUCURUI [ ツクルイ ]



■CAMETA [ カメタ ]



■BARRAMANSA [ バッハマンサ ]



■CUIPEUA [ クリペア ]



■MAIKA [ マイカ ]



■CURUA [ クルア ]



■INANU [ イナヌ ]



■ITELVINA [ イテルビナ ]



■CARANANZARU [ カラナンザル ]